日本産ウイスキーに1億円=香港で競売

埼玉県のベンチャーウイスキーが発売した希少な「イチローズモルト・カードシリーズ」の計54本セットが香港で競売に掛けられ、1億円に迫る719万2000香港ドル(約9750万円)の超高額で落札されたそうです。

2005年から2014年にかけて順次発売され、それぞれにトランプにちなんだ名前が付けられたことから、この名前が付いているそうなのですが、いずれも限定本数しか販売されておらず、一部のウイスキー愛好者の熱狂的な人気を集めているそうです。

ウイスキーに1億円…夢のような話ですね。

でも、ここに至るまでには大変な苦労があったようです。

「ベンチャーウイスキー」の創業者は肥土伊知郎氏。
肥土氏の実家は古くから続く老舗の酒蔵ですが、関西の酒造メーカーに売却され、その傘下に入ることになってしまいます。そして、ウイスキー造りからの撤退と熟成中の約4000樽の原酒を廃棄するという条件が突き付けられます。

これに、肥土氏は、原酒を捨てることだけはできないと、やっとの思いである酒造会社に原酒を預かってもらうことに成功します。その後、その原酒を元にウイスキーの販売を行う会社として、2004年9月にベンチャーウイスキー社を立ち上げることになるのです。

それだけ、いいものを作っているという想いがあったんでしょうね。
そして、それを理解してくれる仲間がいた。
色々な偶然と強い信念が今日の成功を生んだのでしょうね。

仕事は自分一人ではどうにもならないことがあります。
そういうときに頼れる仲間がいる。
これが本当に強いことなんだと思います。