つながらない権利

時間外の業務連絡をシャットアウトする「つながらない権利」。

働き方改革の一環で、業務時間外のメール・電話 すべて禁止にする「つながらない権利」の取り組みが始まっているそうです。

東京のあるIT企業においては、業務時間以外である深夜早朝、土日や祝日については、仕事に関するメールや電話をすべて禁止したそうです。

また、これを徹底するため、取り引き先企業に対しても、時間外には対応できないことを前もって知らせたほか、メールが届いたとしても、「休み」であることが自動で返信されるよう設定されているのだとか…。

この会社、子育て中の女性などでも安心して働ける環境を整えることが、持続可能なサービス提供につながると考え、取り組みを始めたそうです。

この取り組み、なかなか勇気がいりますよね。

信頼と理解のある取引先があるからこそできる取り組みなのかもしれません。

そうでなければ、「取引先を失うかも…」という疑念は抱くことは間違いないですし、時期とタイミングが難しいですね。トップの経営判断が求められるところです。

広告代理店の博報堂でも、働き方改革を推進するため、「スラッシュセブン」「サイレントテン」と名付けられた社内キャンペーンが実施されているそうです。

・スラッシュセブンとは…
 午後7時以降に打ち合わせを設定しないルール
・サイレントテンとは…
 午後10時以降にメールでの業務連絡を禁止し、もしメールを受け取った場合でも対応しなくていいというルール

働き方改革を進めるにあたっては、トップダウンで何かしらの行動を起こすのが一番いいのかもしれませんね。

私の知り合いに聞いたところでは、働き方改革がスタートするきっかけとなった電通についても、20時以降については、メールや電話での連絡は取れなくなったという話を聞いたことがあります。

この流れ、日本社会において浸透するでしょうか?