目には目を…

韓国と日本の間の輸出規制に関する応酬が続いていますね。

G20サミット終了直前に日本がスマートフォンやテレビに使われる半導体などの製造に必要な素材3品目の韓国向けの輸出規制を発表したことに対して、
今度は韓国政府が産業通産資源部、外交部を中心に関係部署対策会議を開き、対応の検討に入った報じられました。

これに関するとある報道の中で、
韓国政府内には「目には目を」とばかり「即刻、対抗措置を取るべき」との勇ましい声が上がっている。
と報じられているのを目にしました。

「目には目を」…

この言葉は、ハンムラビ法典や旧約新約両聖書に出てくる言葉ですが、原文では、先のような「やられたらやり返せ」という意味では使われていません。

原文に忠実に訳すと「目には目で、歯には歯で」となり。
「目をつぶしてしまった罪には自らの目で償う」
「歯を折ってしまった罪には自らの歯で償う」という感じです。

報道というのは、人の心を動かします。
一つの表現の違いだけでもまったく意味が違うように取られてしまいます。

報道に携わる人であればもちろんのこと、
そうでない人であっても、言葉の表現というのは気を付けたいですね。